ダツァン（アギンスキー･チベット仏教寺院）

寺院内で迎えた朝、昨日の暑さが嘘のような爽やかな朝です。

朝のお務めがあるなら参加しなければ！と意気揚々日の出とともに起きていましたが一向に行われる気配なし。。

昨日の子犬と遊んでいると、8:45ごろにようやくラマ僧たちが集まりだした。

昨夜、お話をしていた若い僧たちもいた。

９時。朝のお務めが始まる。（遅くない？）

堂内写真はNG。密教ですからね！

お務めの邪魔をしないように地元のおばちゃんの後ろに隠れて本堂に入ります。

しかし、私たちは外国人。。。ラマ僧たちの注目一気にこちらに！　

はい、みなさんお経に集中してください！！

私が思うより早いか、指導係と思われる高僧が竹刀のようなもので、乱れた僧の集中を正していく。坐禅の時の「警策」みたいな感じです。

10時にお務めが終わると、一人のラマ僧が寺院を案内してくれました。

昨夜、我々に流暢な英語で話しかけてくれたジーマさんです。

中国名は「季馬」と書くんだって。

素敵なお名前ですね〜。

先ほどの本堂の中も案内してくださいました。

こちらのチベット仏教寺院はロシアで最も古い寺院だそうです。

1811年に起工し、1816年に完成したそうな。

本堂内はブッタが鎮座し、神々が描かれた掛け軸のようなタペストリーのような・・・（何て言うのかな？）が、天井からぶら下がっている。

ジーマさん一つの絵の前で立ち止まり、「これは【タンカ】と言います」と言われた。

「タンカ？」私が聞き返すと、ジーマさんはにこやかにそして静かに「日本には【俳句】と【短歌】があるよね」と、親しみを込めて言ってくれた。

この「タンカ」と言われたもの、「曼荼羅」だと思われます。

「この世界は６つの世界に分かれています。。。」と、ジーマさん説明してくださった。

ジーマさんが説明してくれる中で「日本でもあるでしょ？日本では何て言うの？」と逆に日本仏教について訊ねられることがあったが、私は答えられなかった。。。。

日本も仏教の国とはいえ、無宗教のようなもの。

そうは言っても、自国のことが答えられないのは恥ずかしかった。。。勉強しよう。。。

本堂を出て次に向かったのは、建設中の大きな建物。

２年前に火事にあい全焼してしまった寺院を再建している途中なんだって。

ネットで検索した時に、火事の写真があったのは、その時のものだったのね。

わたし…映画のワンシーンかと思った。。。

「中に入ってみる？」

そう言うと、建築中の寺院の中にも案内してくださいました。

こんなことめったに無いと思います！！

貴重な体験にワクワク！！！

仮組の階段を上って・・・

もう一個のぼると。。。

木の香りが新しい、建物内。

焼ける前と同じに再建してるんだって！

この日、職人さんは７人ぐらいしか来てなかったけど。。。

完成予定は５年後なんだとか。

「日本だったらもっと早く建つでしようね。」

そう言って微笑むジーマさんは、さらに上の階に案内してくださった。

上への階段、小ちゃいんですけど？！

不思議に思っていると、屋根に出た！！！

屋根を渡って、最上階にのぼると

階下に広がる雄大な景色。じーまさんコレを見せたかったんだな〜！

さわやかな風が駈け抜ける新しい院内に入ると、こちらの心も癒される。

パワースポット！ってこういう事なんだな〜。

「もう１つ案内したい所があるんだけど、時間は大丈夫？」

気遣ってくださるジーマさんへの答えは「ダー！！」

たどり着いたお堂の中にいらしたのは、大きな大きな観音菩薩さま〜〜〜！！！！

この観音菩薩さまは椅子に座られているんですよ。

「人々が困っていたらすぐに助けに行けるように」と。。

なんて慈悲深い。。。

子犬にさえ、手を差し伸べなかった自分の心なさを反省。。。。

観音菩薩さまとジーマさん。みんなで記念ん１枚。

ジーマさんは本当に聡明で、そばにいると空気が違うんですよ！！

きっと、こんな軽い言葉で語ったら怒られるかも入れないけど・・・

メチャメチャかっこいいんですよ！！

高級スポーツカーを何台も所有して、腹の出てる日本の僧侶とは大違い！！！（言い過ぎかな？）

同行カメラマンも「どうしたらあんなオーラが出るんだ？！」と惚れてました。

きっと、りっぱな高僧になられる事でしょう。

ジーマさん、本当に有難うございました！！

日本に来るときは、必ず連絡してくださいね！

今度は私たちが案内しますよ！！

さぁ！！神聖な寺院でパワーフル充電！！！　チタに向けて200キロ！出発ですよ〜。

本線を外れて三日目、ようやくチタに向かい北上開始！！

本日もガタガタ道が続きます。

未舗装道路もお構いなしに追い越しをかける対向車の姿、見えますか？

ロシアの日常です。。。

追い越しは当たり前なのです。

チタまで66キロの看板が見えてきた！！

師匠ナオちゃんの言う通りだ！

最近は看板のキリル文字がなんとなく読める！

程なくして、チタの街到着〜〜〜。

したけど〜〜チタの街スルー〜〜〜。

今日はもう少し進みます！！！

【アギンスキー・チベット寺院　→　インゴーダ　走行距離300キロ】