セネガルの悪夢・序章
モーリタニアとセネガルの国境《ディアマ》に到着。
数日前のモーリタニアの入国はスムーズでしたが、出国は如何なものか。。。
そんなことを思っていると、一人の若者がクルマに近ずいてきた。
「 please passport 」
???お前は誰だ???
片言の英語を話すその若者がしきりにpassportを出せと言う。
しかし・・・この若者は軍やポリスの制服を着てる訳ではない。
「are you police?」
「no]
「じゃあ、army??」
「no」
何だよ!!じゃぁ、君にpassportは渡せないでしょ!!
若者を無視して、先に進む。
初めの建物へ。policeチェック。フィシュを渡して終わり。
実はカメ、数日前にこの国境を越えたロシアで出会ったポーランドのオーバーランダーカップルに、
ココの情報を詳しくメールで教えてもらっているのよ~。
このバーの向こう側がモーリタニアの出国手続き場。
初めの建物へ。
この建物はクルマの通関手続き。入国と同様に4000MU(10ユーロ)払う。
次の建物は人間の出国手続き。
クルマを進めて先のバーをくぐろうとすると、バーの前で「コミュニティー代を払え」と言うオヤジがいる。
「コミュニティー代??何それ??」
「ここを通る通行料500MU(1.5ユーロ)だ」
は??国境を通るのに金を取るのか???数百円だし…ま、払いますよ。。。
そしてようやく出国ハンコ。
ナゼか出国ハンコをもらうのも4000MU(10ユーロ)払わせれる。
やたらとお金を請求してくる出国…納得いかないけど、出国手続きは終わり。
払えば国境のバーが上がる。。
モーリタニアとセネガルの国境はこの「セネガル川」です。
ここを渡ってセネガル川に!!ハイ22カ国目・セネガル入国で~す。
橋を渡りきると前のクルマがまた止められた。
「橋の通行料を払え」
何ですと???そんな看板とか無かったですけど~~~!!!!
ポーランド人からのメールにも、この【橋代】の事は書いてあり、通過する外国車両からは4000MU(10ユーロ)取り上げるらしい。
腑に落ちないけど、支払いますよ。。。このお金がちゃんと橋の維持費に使われている事を願います。
はい!ココがセネガルの国境です。
写真右の小さな建物がpolice。ここで入国ハンコを貰います。
しかし、ま~~~~アフリカ人が列に並ぶという事を知らないんだ!我先にとパスポートを出していく!!
そして関係ないのに、近所の子供が「何かくれ」と集ってくる。
ココは国境ですよえね~??なんで近所のガキンチョがいるのよ???
終いには入国ハンコを押すpoliceが「先にやってやるから10ユーロよこせ」と言い出す。
どんな国境なのよココは!!
10ユーロ払って、ようやくパスポートに入国ハンコをゲット。
次はカスタム。写真の左側の小さな建物がクルマの通関です。近所のガキンチョはまだゾロゾロついてきます。
通関も小さな窓口に人が山盛りいます。でも、手続きしているのは1人。
ココは絶対に順番通りにやってもらわねば!!
割り込んんでくるアフリカンに「私並んでます!次は私の番です!!」と主張してみた。
すると意外に素直に「そうなの~ごめんね~」と引き下がった。アフリカ人は根は素直なイイ奴なんだろうな~。
通関手続きに4000MU(10ユーロ)払う。
そしてココで貰った「通関書類」が曰く付きの書類となるです。。。
通関が終わると、次はインシュランス。クルマの保険です。
どこで買うのかと建物を探すと・・・「ここだよ」とマルクが教えてくれたのはベンチに座るオヤジ。
ん???建物とか?会社とかないの???このオヤジから道端で買うのかい???
1ヶ月のインシュランス35ユーロ。これ本物?大丈夫かな???
そして極め付けに「俺がヘルプしてやった!」とモーリタニア側で1番最初に近ずいてきた若者が5ユーロせびってきた!!
お前は横にいただけじゃん!!!
とにかく!2時間かけてセネガル入国手続き完了!!小さな国境なのにやたらとお金と時間との掛かる国境。
これでもロッソの国境に比べると、安くスムーズに入国できてるって言うから・・・
セネガル恐るべし!!
でも、これはまだまだ序の口。。。本当のセネガルの恐ろしさはこの先にあったのでした。。。。
つづく・・・