モロッコ・Melzouga(メルズーガ)
シェビ大砂丘のスタックを無事に抜け出した我々は、一路「Melzouga(メルズーガ)」を目指します。
ね、メルズーガまでは綺麗な舗装路がちゃんとあるでしょ。
行かなくたっていいんですよ~未舗装路なんて~。
この道に到着するのに私たちは未舗装路で丸2日かかったんだから~。
デモネ・・行った人しか味わえない事が山盛りあるんですよ~~~!飛行機とタクシーでメルズーガに入っていたら絶対に出会えない感動がそこには沢山たくさんあったんですよ~!!ドミニク&マリーに感謝です!!
さて、メルズーガの町に入るとドミニク&マリーの古くからのお友達ユーセフさんが出迎えてくれました~。
ユーセフさんは砂漠のガイドさんです。20数年前、ユーセフさんがまだ10代の時に2人をガイドし、逆にたくさん勉強させられたと、当時の事をたくさんお話ししてくれました。まさに!今のカメと同じ状況だったんですね~。
と、そこに突然現れたこのオヤジ!誰だ??この人は。ドミニクさんと何だか親しげだぞ。マリちゃんも笑顔だし知り合いではあるようですね~。
カフェでお茶を頂いたのち、ユーセフさんが「ウチに来て~」と言うのでご自宅へ。
ユーセフさん、何とも男前な乗り方で自宅への2~3キロの道のりを行きます。カメもその乗り方やりたい!!
自宅に到着すると、待っていたのは息子のアッシム君。大きくなったアッシム君をドミニク&マリーに会わせたかったみたい。
ユーセフさんのランクルに導かれ、再度シェビ大砂丘に向かいます。先頭を行くユーセフさんのランクル。
砂漠素人のジーナさんが砂に埋まらないように、的確なガイドで砂丘を走ります。
写真を見ても分かるように、なるべく砂の少ない所を選んで走ってくれています。さすが名ガイド!!
そして到着したのは、砂丘の中。「今日はココでキャンプだよ。」とユーセフさん。
わーい!砂漠でキャンプ~~!
するとユーセフさん、息子アッシム君を助手席から降ろし、砂漠の砂の上に”チョン”。え?!砂の上、直置きで良いの?? まだ1歳半のアッシム君のお庭は広いな~~。
こんなに大きな砂漠を庭に持つとどんな大人になるの??そんな事を考えていると「この子は将来、母国語のアラビア語とベルベル語。そしてフランス語と英語。今はスペインのお客さんも多いからスペイン語も話すようになるよ。」とユーセフさんは言います。
スッゲ~~~~~~!こんなに小さいのに、この脳みそには4ヶ国・5言語も入るのか~~~!!
流石、世界のサハラ砂漠をハイハイする子供はスケールが違うね~。それにしても…砂漠に放り出されてる赤ちゃんって、面白い絵図らだね~。
アッシム君と遊んでいたらお腹がすいてきたな~。そろそろランチの時間です。ユーセフさんはちゃんと用意してくれてましたよ~。
モロッコの郷土料理【タジン鍋】です。数年前には日本でも大流行しましたね~。無水で野菜や肉を煮込むことが出来るタジン鍋はこの乾いた国には欠かせないお鍋。野菜からでた水分のみで料理をするので栄養も逃げないんだとか。
マリちゃんと一緒にサラダも作って、砂漠で”タジンランチ”です。なんて素敵なランチなんでしょう!!砂丘とはいえ、砂漠の真ん中なんだよ~。
鍋の中身は「野菜と羊肉のタジン」でした。みんなでモロッコ流、右手のみで頂きます。
大きくカットされたジャガイモ・人参・ズッキーニ・ナス・カブ。その中にでっかい羊肉の塊が入っていました。ふんわり柔らかいお肉と、タジンで蒸し焼きになった野菜はとっても美味しかったです!
ランチの後は、砂の丘の上でティータイムです。
ユーセフさんのモロッコティーセット。紅茶のポットがどうして焦げ焦げなのかわかりました。
ユーセフさんは砂に小さな穴を掘ると、そこに小枝で小さなカマドを作ったのです。ちゃちゃっと火を起こすとポットを直火にかけ、お湯を沸かしたのです。すごい!こんなに簡単に火を起こしてお湯が沸くなんて!!ガス缶やコンロなんて使わず、お客さんを喜ばす名ガイドです!
砂漠のティータイムを楽しんでいると、そこに見えるはラクダツアーではありませんか!
コレコレ!!この絵が見たかったんですよ~~~!!思った通りの「砂漠の絵」ゲットしました~~!
「明日、ラクダに乗る??」とユーセフさん。
「いえいえ。私はジーナで砂漠爆走がしたいので、ラクダは見れれば十分です。」
砂漠初日の太陽が沈もうとしています。
真っ赤に染まるシェビ大砂丘。
この日の夕飯は、ユーセフさんがスープを届けてくれたよ。《ハリラ》という野菜と豆類を煮込んだスープ。
栄養価が高く、モロッコでは「これを飲めば医者がいらない」と言われているんだって~。焚き火を囲んでみんなで頂きました。
夕食後「もうすぐ月が出るよ」というユーセフさん。その言葉通り、砂の丘の向こうから大きな月が上がってきました。
あれ?満月って今日なの???と言うくらいの大きなマン丸の月が砂丘の向こうに上がってきます。人生初の《ムーンライズ》です。
写真を撮るのを忘れるくらい、それはそれは美しい光景でした。 なんだかすごい1日だったな~。。。
【Dar kaoua 村 → シェビ大砂丘 → メルズーガ 走行距離31キロ】