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ひとり立ち〜早速の試練〜

ロシア走行21日目 この日は雨。昨日までの青空が嘘みたいな暗い雲。

今日はみんなでトレキングの予定だったのになぁ。。。

「今日どうする?」

クレアに聞いてみた。

「雨もいいね。映画でも見ようかしら?」

そっか・・・。

じゃぁ、私は・・・行くね!

ウラジオストックを3週間。心強い仲間とのお別れ。

マーク&クレアのルートは、モンゴル経由ギリシャ行き。

もともとバイカル湖までとは分かってはいたけれど・・・

心より二人への感謝をのべて、最後はお辞儀。。本当にありがとうございました。

二人はジーナが見えなくなるまで、手を振ってくれたよ。

今日は、クレアが好きなツナマヨおにぎりをいっぱい作ってあげたかったのになぁ。

バイカル湖畔の道を南下。。

いつもジーナの前を走るトッティーがいない・・・

急に寂しくなって、涙が止まらなかった。。。

別れの涙雨。。

運転してなくて良かった。

午後からはこの雨がますます激しくなって、嵐の前触れ?!?

地図にあるイルクーツクへの近道を急ぐ。

小さな村を抜けて、小山の畑を抜けると、でっかい川に出た!雨で増水し、流れも早い!!

道、ないですけど?。。?

すると!川と山肌との間の細〜い道から1台の古いラーダが走ってきた。

立ち往生するジーナに、「この先はいける!」とオジさんは言う。

本当か?恐る恐る進んでみる。。。(この辺り緊張しすぎて写真を忘れました。)

右の山肌、雨で今にも崩れそうなんですけど!

数台の車とすれ違うも、この先がイルクーツクにつながっているとは到底思えない!

そこに現れた橋。

これ、自衛隊や軍が、臨時にかける《軍橋》 ですよね!!

しかも、中央部分は浸水してますけど〜〜〜〜〜!!!

渡るべきか、戻るべきか、しばしカメラマンと検討。。。

悩むこと10分。。。

1台のトラックがフツ〜に渡って行った!

この先、橋があるんですか? ナビを見るとこの先は大きな川の中洲。まだ先には大きな川がありますけど?どうやって渡るの???

「でも、地元の車が行ってるんですから、行ってみましょう!Discoveryですよ!!」

・・・・私はそんな発見よりも命が惜しいです。。。。

そんな言葉は聞き入れられず、ジーナもこの軍橋を渡るハメに!

軍橋を渡った先の中洲の道。木々が覆う、ドロドロ道。

この先に橋が架かっている訳がない!

中洲の道も突き当たりになり、もう道がなくなった。

橋なんてどこにも架かってない。

でも、さっき軍橋を渡って行ったグリーンのトラックはいる。

その後ろには、20トンはありそうな木材運搬トラック。

ジーナが小さく見えます。

待つこと3分。。。

川向こうから何かがやってきた! 船??  橋?!? 車乗ってる?!?!?

こちら岸に接岸し車が降りると、雨の中待っていた自転車の兄弟が一目散に乗り込んだ。

我々は、このデッカいトラックの後だから・・・次を待ちます。

と!!

おじさんが呼んんでいる。。。。

デッカいトラックの前に、ジーナ乗せられてしましました。。。。

これ、本当に大丈夫なの か!?!

誘導してくれるオジさんが地獄の門番にしか見えない!!

乗ったと思ったら、すぐ出航!

あれ?車止めたり、前が上がったりしないの?このまま動く???

ジーナと木材トラックを乗せた船?橋?(何て言うんだろう?)は激流を渡ります!

動力はこの小さな船。この小舟が何トンものトラックを運んでます!!

結構な嵐の中。船は進むんだけど・・・

日本なら欠航だと思う天気も、ロシアでは「ただの雨」

国土がデカイと、嵐だって小雨ですか・・・

ナビを確認すると・・・ちゃんと表示されてた。。。

「フェリー」ではないと思いますけど〜〜。。

今にも沈むんじゃないか!

沈んだら泳げるかな?

バイカルでちゃんと泳ぎの練習しておけば良かった〜!

そんな心配をしているうちに、無事に対岸に渡れました。。。。

地獄の番人に見えたオジさんも、今や天使に見えます。

自分で道を選んだ途端、こんな経験をするなんて〜〜!!!

クレアとマークに報告しなきゃ。

【ウスティ・バルグズィン → タタウロヴォ 走行距離230㎞】


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