モロッコ・Col de Belkassem
アフリカ大陸・モロッコ8日目。
おはようございます!毎朝、日の出とともに起き、朝日の写真を撮るのがロシアからの日課になっているのですが、今朝はこんな写真。まだ寝袋から抜け出せないカメです。
モロッコ南東のこの地域はお昼の気温15~18℃。夜の気温は3~5℃と結構低くなります。
それでも秋の北欧の方が寒かったので、モロッコの冬はまだ寒くないです。
本日はN10号線から「Boudnib」の町を抜けて、R601に入り【Col de Belkassem(コール・ベルカッセム)】に参ります!!
R601号線の入り口。美しいパームツリーの林の中を珍しく川が流れていました
小さな村を抜けて、R601号線はPist(ピスタ)=未舗装路になります。
「ここからオフロードになるよ。道が壊れていたり読めなかったら、降りて確認するんだよ。」とドミニクさん。
あ~~~。。こういう風に道が大きく崩れている事を言うんですね~。なるほど。。。勉強になります。
道が崩れていても、ゆっくり慎重に進めば大丈夫。。。かな~~????
雨で陥没した場所や、水が流れて削れてしまった箇所をくぐり抜け、オフロードに慣れてきた時、目の前には1本の川が!!
っていうか・・・道、ないですけど~~!!
・・・あ!!ドミニクさんはこういう事を言っていたのですね!!
降りて先の道を確認し…進める事をみんなで確認し、車に戻ろうとすると
「Sayaka!Poto!!」とマリちゃん。
そうか~。こういう所で慎重になってないで《遊べるゆとり》が大事なんですね~。
マリちゃんのお陰で良い写真が撮れました~。
この道は、地図には載っているのでナビにも道は示されるのですが、
崩れていたり泥沼だったりで、迂回の道がいくつもありすぐに本線から外れてしましまいます。
それでもめげずに進んで行くと・・・また道がない。。。。
ジーナさんを痛めないようにそ~っと崖を下りて、川を渡れる場所を探り、前進できる場所を進みます。
入り口の村からたった10キロほどですが初めてのモロッコのオフロード。進むのに2時間以上かかりました。
しかし・・・めざす【Col de Belkassem(コール・ベルカッセム)】とは何処ぞの事で、何なんでしょうかね~????
道なりにジーナさんを進めていくと、一つの山にぶつかりました。道はありますが、大きな石がゴロゴロしていて登るのは無理そうです。
「よし!ココに車をおいて歩いていくよ~!!」
え??何処に???何処行くのですか~??
目の前のゴロゴロ石の山を登っていくマリちゃん。待って~~!!かなり急な岩山ですよ。ここに来て山登りとは思わなかった~。
かなりハードな岩山に、ついに聞いてみた。
「ドミニクさ~ん!Col de Belkassem(コール・ベルカッセム)って何処ですか~~~??」
「ここだよ!」
この【Col de Belkassem(コール・ベルカッセム)】、日本語で検索しても何も出てこない日本人は未開の地???
で、フランス語で検索すると、オフロード車やバイクがこの岩山を越えていく映像が出てきます。
きっとここはフランス人のオフロード好きの聖地なのかもしれません。
もちろん!ドミニクさん&マリーちゃんも、このベルカッセム越えは4度もやっておられました。。。
わかりますか??この石の階段!!!歩いて登るのもやっとです。
これを、1回目はフランスのクラッシックカー「2CV」で越え、その後はディフェンダーで越えているんだって。
ディフェンダーでもやっと超えるくらいの険しい岩山!「2CV」は普通車ですよ~!!何て事を!!
「マリが車から下りて、とん上がってる石や大きな岩をどけながら進むんだよ。」と普通に話すドミニクさん。
そこまでして越えなければならないんですかね~?!?!?
「今回も越えようと思ったんだけど…今年は道の状態が悪いから、登れないね。。。山の反対側からなら登って下りれるんだけどね~。」
ドミニクさん、本当は山の反対側の道を通ってCol de Belkassem(コール・ベルカッセム)に入り、この山越えを考えていたんだとか!
しかし、途中のお巡りさんに「雨の影響で道がなくなっている」と聞き、今回は断念したんだって。
「この山の先40キロには、サヤカの好きな温泉があったのに~。」とマリちゃん。
本当に~~~~~???それは残念~。。。でも、この山を越えるなら・・・行かなくて良いです。。。
この【Col de Belkassem(コール・ベルカッセム)】はその昔、平和を願ってだか、独立を願ってだか…なんだかを願掛けして、
飲まず食わずでこの地で命をたった人がいるんだとか。(英語が難しくてよくわからなかった。。。)
その方に合掌。。。
つづく。。