モロッコ「嫌いな所」と「好きな所」
アフリカ大陸・モロッコ11日目
標高2600超えの朝は、ジーナさんに霜がおりてました~。ユーラシア大陸横断旅で霜が降りた朝は、ノルウェー以来です。
この朝の気温ナント!ー6℃!!この旅で最高に寒い朝でした~。
100m先は超~断崖絶壁!!それはそれは美しい朝焼けでした。よくこんな所で寝たもんだ。。
(この断崖をドローン撮影した映像は「ディスカバリー・JAPAN」Instagramでご覧いただけます。)
美しい山々のテッペンでキャンプをしていたので、今日のスタートは下り坂で~す。こ~んなヘアピンも!!山々に見とれていると危ない~。
数十キロ山を下ると次なる村が見えてきました。
やはりこの村の入り口にも、車の音を聞きつけて沢山の子供たちが走ってやった来ました。
ジーナさんの前に立ちはだかり、静止する勢いです。困ったもんです。。でも、我々はゆっくり徐行してこの場を立ち去ろうとすると・・・
「ゴン!!」
ジーナさんのボデーに異音が!子供の一人が石を投げてきたのです!!
「はぁ?石投げてきた???」子供、かなり腹たちます!!!子供だからと笑って済ませられ程カメは人間が出来ていません。
ホント~~~~~~に腹がたちます!!モロッコ、大っ嫌いになります!
幸いにも石はボディーに当たったようですが、コレが窓ガラスに当たっていたらと考えると…旅が続けられないじゃん!!
でもこの場合、後ろを走っているディフェンダーの方が石を受ける確率が高いので、子供を怒って追っかけ回す訳にもいかず、この場を立ち去りました。
後日会ったオーバーランダー達も、みな口を揃えてこの問題について語っていました。
ここは一大観光地に通じる普通の道路なので、ここを通る外国ナンバーはみんなやられるのでしょう。
みんなは様々な対処法を教えてくれました。
若いオーバーランダーは『車を降りてしっかり怒る!』
熟年のモロッコ通は『子供が見えたら、子供が学校に行くまでその手前で止まって待つ』
アラビックが話せるドミニクさんは『子供に教育する』
みんなの共通点は、小銭や飴で誤魔化さず、ちゃんとこの国の問題として考えているところでした。
気をとり直して、先を進みます。周りの景観が少し変わってきましたよ。大きな石の断層が美しい山間の道です。
この絶壁は徐々に大きくなり、道はその間を縫うように走ります。今にも崩れてきそうな崖が迫った箇所も!!
そんな岩の谷間を進んで行くと・・・あれ??人だ!?!しかもヨーロッパ人が歩いてるぞ??
狭い道の両脇には、お土産やさんも出てきました。
そう!ここが【ドドラ渓谷】です。澄んだ水が流れるドドラ川が道路のすぐ脇を流れています。浅瀬で小さな川には道路からすぐに降りれます。
大きな岩壁が立ちはだかるこの渓谷は、ヨーロッパ人のロッククライマーの憧れの地なんだって~。
美しい岩壁に、幾つものアンカーボルトが打たれていいます。ドイツのエルベ渓谷を登っていたクリーンクライマーが見たら泣くでしょうね~。。。
美しい景勝地はみんなで守っていきたいですね~。。
それにしても!有名観光地は物売りの攻撃が激しい~。ジーナのドアを開けた時から、ず~~~~~っと付きまとうもんね~。
美しい川や雄大な岩肌をゆっくり見たいから、ここは【聞こえないふり作戦】で切り抜けよう!
ドドラ渓谷を抜けてTinerhir(テネリール)の街外れ。この辺りでランチ休憩にしますかね~。
するとそこに1台のウニモグが現れた~!!
Gクラスとディフェンダーを見つけ4×4オーバーランダーとすぐに分かったらしく、1組のカップルが話しかけてきたよ。
その第一声は『何処の国のナンバーなの~?!?!?』
『日本ナンバー見た事ないでしょ~。本物だぜ~。』と自慢してあげました~。
ネザーランド(オランダ公国)からのウニモグ・オーバーランダー!
フランス語を話すウィルさんはドミニク&マリーと、英語を話すアンナは我々と話が弾みます。
その会話の中…「どうして、フランス人と日本人が一緒に旅してるの??」と質問が。。。
みなさん気になる所は一緒みたい。この夏のお話をしてあげると、
「ところで、君はフランス語も話すの?」と聞かれ「No」と答えるカメ。
「じゃぁ、ドミニクさんが英語を話すの?」と、ドミニクさん「Non」と答える。
『一体?どうやって話ししてるんだ~~~い?!?』と爆笑されました~。
「少しの英語とフィーリング???」とドニミク&マリ&カメは笑って答えました。何語を話すかはあんまり重要では無かったんだよね~。
私たちは十分コミュニケーション取れてるし、分からなかったのは「Col de belkassem」の説明くらいかな?
「私たちは、これからアフリカを南下するのよ。行き先も期間も特に決めてないけど…誰もいない美しい場所を探してのんびりするの」と、アンナは言います。
「アフリカ…今、危険じゃないの?」
「どうかな~?行けるところまでは行くかな~?貯金がなくなったら帰って仕事するよ~。」
ははははは…ここまでに出会ったオーバーランダーはみんな同じ事を言うな~。。。
「じゃ!先に行くね~!また世界の何処かで会おうね~。」そう言うとオレンジ・ウニモグはの~んびり走って行きました。
あんなに頑丈そうなのに、スペアータイヤ3本も積んでるもんな~。。。この先の”アフリカ”はそんな所か~。。。
ランチを終えて、私たちもウニモグが行った道を行きます。なぜ、道の真ん中に石ッコロ??? あ!!中央線のつもりなんだ~~!!
「この先はオフロードよ!」と楽しそうなマリーちゃん。地図を広げると、すぐ隣に舗装路と思われる幹線道路が。。。
舗装路はマリちゃんの目には入らないようです。だって、こんなに楽しそうにガタガタの砂利道を走って行くんですもの~!!
ジーナだって負けないぞ~~!!!ガタガタ未舗装路を2台で爆走!!!
砂埃の演出は、時速30キロ以下でも爆走しているように見えるね~。
ガタガタ道を通ってきたら、ガタガタの山の山頂についた~!!舗装路を通っていたら見れない景色だね~。
今日は岩陰でキャンプです。近くに動物のシカバネが転がっていてももう怖くないぜ!
カメもワイルドになってきたな~。。。
【Tizi-Tirherhouzine → lkniouln 村 手前 走行距離108キロ】