気分は《パリダカ》♪
引き続き、何もない荒野を走ります。
今一度言いますが、メルズーガまではちゃんとした舗装路があり、こんな遠回りをしなくても簡単に行くことができます。
『そんな誰でも走れる舗装路は、オレたちの走る道じゃない!!』と言わんばかりに、この何もない大地を走ります。
途中、こんなに何にもないのに、親子がお土産を売っていました。
この暑い日差しの中、ママさんのお手伝いをしているお兄ちゃんに帽子のプレゼントを。
妹ちゃんにも帽子と靴下をあげましょう。
石投げて来たりサーディンくれって言う子に比べれば100倍可愛いです。
上の写真のカメの背中越しに見える「石とイバラ」で出来たものが、この兄妹のお家らしいのですが。。。
見ての通り、この辺りは村はありません。というか、何もありません!!!
あるのはゴツゴツの石ッコロのみ!!何故かこの家族のお家だけポツンとありました。
で、ママさんが小さな敷物の上に並べて売っているモノは《石》!!
しょうがないじゃん!石しか無いんだから~!!
子供達にさよならを言って、先を進みます。すると、人の手が加わった様な跡地があります。
白い石で、「ココに入れ」という様にエントランスが出来ています。ココは????
「ここは多分、パリダカのキャンプ地点だった場所じゃないかな~。」とドミニクさん。
パリダカ!知ってる~~~!!!フランスの首都パリとセネガルの首都ダカール間を爆走する車のレース、パリダカールラリー~!!《世界一過酷なレース》って言われてたんだって。
過酷と言われた理由は、何もない大地のコースもそうだけど、治安や情勢らしいけどね~。
パジェロやランクルがこのレースで優勝し、世界中に「日本車は強い」って有名になったのかな?
この辺りでは、やたらと三菱車を見ます。
2009年以降、その舞台を南米に移しているから、もうモロッコは走ってないんだって。残念。
パリダカ記念に、キャンプ地をグルグル回ってみる2台。。。
キャンプ地を出て、パリダカの参加車両も通ったであろう道を進みます。平坦だから、先日のジベル・サホに比べれば楽勝だぜ!
でも、この辺りは隣国アルジェリアとの国境も近い土地。国境警備のアミーが数キロ置きに監視してくれています。安心安心。
何にもない荒野に、風がよけられるブッシュを見つけたので、今日はココでキャンプです。
今日は夕方のキャンプ地での過ごし方をご紹介しましょう。
夕方4時過ぎにはキャンプ地を探しながら、適当な場所が見つかったら2台並べて停車します。
この時に大事なことは、何かあったらすぐに車を発進させることが出来るように停めること!
道に向かって「前向き駐車」が基本です。
車の位置が決まったら、ドミニクさんがテントを出してくれます。このテント、本当に助かりました~。
今年のモロッコかなり寒いようで「こんなに寒いモロッコは初めてだよ~!」とドミニクさん。
毎年モロッコに来ている2人は12月のモロッコは4回目。「いつもはもっと暖かいのにね。。」とマリさんも首をひねってました。
テントが飛ばないように、しっかりペグで固定したら…
今日は暖かいのでディフェンダーのボンネットがキッチンに早変わり~。
マリちゃんとカメは手早く下ごしらえです。
ドミニクさんは釜戸を作ってあっという間に火を起こしてしまします。流石っす!!
ひと段落した所で・・・《Muscadet Time♪》の始まりです!!
この《Muscadet Time♪》はフランスのドミニク&マリちゃんお宅でお世話になっている時から始まったんだよ。
白ワインが好きなカメにマリちゃんが買ってくれた銘柄が「Muscadet (ミュスカデ)」。
その日から毎夕方の晩酌は《Muscadet Time♪》となりました~。
この旅にもマリちゃんはミュスカデを用意してくれていて。。。
もちろん!私も白ワインと赤ワインを1ケースづつ、ちゃんとフランスで装備しておきました!!他にもビールを数十本。モロッコはイスラムなので簡単にお酒が売ってません。ドミニクさんも同様にビールにワイン!たくさん用意してました。
夕焼けを見ながら、みんなでカンパ~~イ!楽しいディナータイムの始まりです。
夕飯の後片付けが終わったら、この日はキャンプファイヤー!火を囲んで楽しいひと時です。
たくさん薪になる小枝を拾っておいたので、こんなに巨大なキャンプファイヤーが出来ました~。
小さな小枝に火を移し、パイプに火をつけるドミニクさん。
こういう何げない事が一々カッコいい砂漠の大師匠。
「今日は流星群が見えるらしいよ!」とドミニクさん。でも今日は満月が美しく輝いています。
。。。明るすぎてきっと見えないな・・・
【Mellaabの荒野 → Erfoud → Erfoudから東に20キロ地点 走行距離67キロ】